そして、バトンは渡された

小説

2019年 本屋大賞受賞作品【そして、バトンは渡された】

2位~10位までの作品

2位: 『ひと』
小野寺史宜(著)
祥伝社
6位
木皿泉(著)
河出書房新社
3位
『ベルリンは晴れているか』表紙 『ベルリンは晴れているか』
深緑野分(著)
筑摩書房
7位
『愛なき世界』表紙 『愛なき世界』
三浦しをん(著)
中央公論新社
4位
『熱帯』表紙 『熱帯』
森見登美彦(著)
文藝春秋
8位
『ひとつむぎの手』表紙 『ひとつむぎの手』
知念実希人(著)
新潮社
5位
『ある男』表紙 『ある男』
平野啓一郎(著)
文藝春秋
9位
『火のないところに煙は』表紙 『火のないところに煙は』
芦沢央(著)
新潮社

10位
『フーガはユーガ』表紙 『フーガはユーガ』
伊坂幸太郎(著)
実業之日本社

本屋大賞の本は、薦めたくなる要素がたくさん

今回の【そして、バトンは渡された】という小説を読んで【家族】をテーマにした本が流行る傾向にあるのは

昭和から平成そして令和と、時代の流れの中で【家族】への意識が変化したからなように思います。

家族と一言で言っても、温かな家庭もあれば、冷めて殺伐とした家庭もある

血のつながりが【家族】という鎖で繋ぐ為のものだと思い込まされてきたように思います。

親の理不尽【毒親】という言葉も出てきたように、実親だからと言って質が悪ければタチガ悪い

そんなやりきれない思いのままこの本を読むと、親とはどういう生き物なのかがつかめる様に思います。

子供は子供、親は親

子供と一言で言っても親の所有物ではないし、子供は子供の考えが合って子供の人生を歩んでいて

親も親の考えがあって、親の人生を生きている。

一緒に暮らしているけど、お互いの人生を干渉しあう関係ではない。

主人公の優子は、高校生になるまでに親が何度も変わり苗字も変わり環境も変わった。

だが、親が変わっても決して困っていなかった。

そのつど擁護してくれる親は、優子の事を愛し幸せを願い親自身も楽しんで優子と暮らしていた。

優子という人物を通して、親とは自由に生きてもいい様に感じたり、もちろん子供の養育義務はあるれど

【子供の為に自分の人生を犠牲にした】という感じがなく、優子と暮らすことを楽しみその時間がとても大切で人生を楽しむことを優先させているように思えた。

子供を育てる事がとても大切な時間に変わる

子育てをしているとイライラしたり、つい子供にきつくあたってしまうときがあるのですが

それも、自分が【楽しむ事を忘れてしまった】からなように思います。

梨花さんのように、自分の自由に自分の意思を尊重して生活すると大変だけど充実した人生が送れるように見えました。

最後の養父森宮さんのように、きっちり真面目で決して不幸になる事も無い安定した生活を送る事を、子供に与えて上げれるそれも親としてやってあげたいことの一つですね。

森宮さんの素敵な父親像

どんな時でも自然体で無理をしていない所で、優子が元気無い時にさりげなく元気が付くご飯を用意してあげるところや、見守る姿勢を崩さないところですね。

親としてというとおこがましい感じがしますが、思春期の子供に対してやって上げれそうな事は生活をしやすくする事と、余計な事を言わない事そして、美味しいご飯が家にあると自然と家に帰ってきてくれるように思います。

梨花さんの素敵な母親像

いつも笑顔で、どんな時でも笑顔でいる事を心がけている母親って本当に素敵です。辛くても身奇麗におしゃれを楽しむ【女を忘れない部分】や笑顔でいる事で、周りを安心させれるところそして

どんな時でも前向きに、行動したりどんな状況であっても自分の意思を曲げないところなど

ここに出てくる優子の義理の親はとても愛情に溢れそして、こんな大人になりたいと思える素敵な人達ばかりです

もちろん優子も、そんな親への気持ちを受け努力したり、大切なものを間違わない強さやドライな部分もありますがそれは、人生においてとても大切な事を見つけれてるように思えます。

 

おわりに

親とも上手くいかない時、子供ともあんまりなとき

この本を手にとって見ると、ホットココアを飲んでじんわりと温まるように心もひびき温かな気持ちになります。

大切なものを見間違わないように、そして子供は未来だしその未来を繋ぐ子供が次に幸せのバトンを次の世代へと受け継げるように、自分自身が幸せにならなければと思いました。

 

 

 

 

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