【カラマーゾフ兄弟】
舞台は19世紀 ロシア
農奴開放後の混乱のロシア
長編で難しくて、読みきれない本と呼ばれる。
実際自分も難しくて、断念居た人です
100de名著にて、指南役の先生と一緒に読み解いて行きましょうという番組です。
図での説明や時系列、物語の流れを最初に教えていだけるので非常に分かりやすく作られています。
カラマーゾフ兄弟の指南役の先生は【亀山都夫先生】です。
先生の言葉とともに、伊集院光さんの的確な質問にも、見ごたえを感じます!
100分de名著のお勧めと、ここがイイ!という場所を描いていきたいと思います。
魅力溢れる本への世界に、一緒に旅できる素晴らしい番組です。
自分はこの番組をもっと沢山の方に知ってもらいたい、見てもらいたい、そう思います。
自分が出来る最大限で、語りたいと思います。
カラマーゾフの家系図
ドフトエフスキーの年表(100de名著より)
西暦 | 年齢 | ドフトエフスキー | ロシア社会 |
1821 | モスクワに生まれる | ||
1839 | 18 | 父ミハエルが領地チャルマーシニャーで
謎の死を遂げる(農奴による殺害説が濃厚)※トラウマ1 |
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1846 | 25 | 貧しき人々で作家デビュー | 1848
「共産党宣言」発表 |
1849 | 28 | 【皇帝直属官房第三部】に逮捕され有罪・死刑宣告
(執行直前に恩赦されシベリア流刑)※第二のトラウマ |
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1854 | 33 | 刑期満了 | |
1866 | 45 | 「罪と罰」連載開始 | 1861農奴解放 |
1879 | 58 | 「カラーマゾフ兄弟」連載開始(~‘80) | |
1881 | 肺動脈破裂により59歳で死去 | ||
1917 | ロシア革命勃発 | ||
1922 | ソ連成立 |
※ドフトエフスキーの二つの傷(トラウマより)
父の死と皇帝による死刑宣告これを受けて
ドフトエフスキーに【父殺し】というテーマの本を書かさせた(100分de名著より)
カラマーゾフ兄弟の続編は考えられていた
序文【著者より】で第二の小説(続編を暗示していた)
- カラマーゾフ兄弟は、アレクセイの伝記
- カラマーゾフ兄弟には、より重要な続編(第2の小説)があるはずだった
- カラマーゾフ兄弟と続編には共通性がある
第二のトラウマである死刑宣告を受け、皇帝との和解→第二の小説を書こうとした。
そして物語が始まる・・・
憎悪劇の相関図
1万ルーブル約1,000円(19世紀当時)
12万ルーブル=1億2,000万円
と考えられています。
カラマーゾフ家族は、ソジマの所に来て金と女性問題の解決を願い出る。
自分の初見の感想を挟みます。↓(飛ばしてもらっても構いません)
カラマーゾフ兄弟は読んだ方がいいといわれるものだと理解はしていますが、この番組を見ても
作者が伝えたいことが、複雑に入り組んでいてとても1人では読み解けませんでした。
指南役の先生のお言葉がどれほど理解を促進してくれるか、1人で理解できないところを補ってもらえるのとてもイイ番組です!
影の主役スメルジャコフの出生
スメルジャコフはカラマーゾフ家の領土内で生まれます。
ゴシックホラー的な描写が多く、とても物語りに引き込まれます。
下男グリゴーリーが、6本指の赤ん坊を生後2週間で亡くし
その赤ん坊を埋めた夜のことでした。
彼の心に『焼きゴテ』をあてたたいそう奇怪で思いかげない特奇怪な事件だった。
リザウェータ・スメルジャーシチャカというあだ名で知られた神がかかりの女が風呂場にたどり着き
今しがた赤ん坊を産み落としたばかりだった
母親が死掛けている足元で赤子は泣き声を上げていたー
『焼きゴテ』→ロシア語で『ペチャーチ』
意味 印刷・刻印・傷跡
ここで、意味として使われるのは→【去勢】
【去勢】→【去勢派】と繋がって行きます。
【去勢派】とは
ロシア正教会から独立した〈異端派〉の一つ
教会と性と否定をし神との一体化を求めるため、自らの性的器官を除去
なぜスメルジャコフは〈去勢〉と呼ばれたのか
スメルジャコフをモスクワの料理修行に出すが、帰ってきた時には〈去勢派宗教徒みたいな感じ〉
老け込んでいたという描写がある。
去勢派は信仰とお金を結びつけた宗派
子が生まれないので
過激さはロシア皇帝の批判的な視線へと繋がる
スメルジャコフの本名は
パーヴェル・フョードロウィチ・スメルジャコフ(←カラマーゾフ的なものとは対立する存在
(本人の父親の名前・父称) (臭い男)
スメルジャコフは、フョードルの息子となっていますが本当にそうかは定かではありませんが
カラマーゾフ家の敷地内で生まれた子供という事で、このようにつけたのではないかと考察があります。
カラマーゾフとう言葉に〈生命の全体性〉という事をこめ
スメルジャコフ対立存在に
歴史層における「父殺し」→標的はロシア皇帝とされていました。
ソシテコウナル・・(飛ばしてもらって構いません)
終わりに
これで第一話の放送のまとめはおわります。
すごく意味が深くて、とても難しかったです。
第二話もまた奥が深く
今度は〈プロ(肯定)とコントラ(否定)〉の話へと続いて行きます。
必死にノートに、まとめてみたのですが、うまく説明できたか・・
100分deの番組がいかに作りこまれて、わかりやすいかを本当に感じます。
楽しく読んでいただけたら幸いです。
全ての文章は100分de名著の番組から引用いたしました。